50代の強制断捨離「したかったわけじゃないんだけど!」

サラリーマンの妻として結婚30年。
半世紀を生きてきて、そろそろ余生を・・・なんて考えていたら、いきなり家も夫も子供もいなくなってしまいました!
あれ?こんな人生想定外!
「もっと若ければ」と思いながらも、おばさん生きていかなくちゃ。いや、生きていかなくてもいいのか?と葛藤しながら、それでもお腹がすくからよく食べる。
よくわからないけど生きています!

50歳、女、自営業、扶養家族有り

娘と二人の暮らしが始まった。


家を出る頃の夫は

一日中家でPCに向かってすごい音ですごい顔でキーボードをたたいていた。

もはや私たちのことは眼中になく、

彼がPCの中で何をしようとしているかもわからなかった。

話しかけても「うるさい!」としか言わない。


そんな彼には

自分で自分のことをどうにかしていただくことにして、

私は娘を連れて新しいマンションに引っ越した。


食べさせてくれないのだから、自分たちで何とか収入を得て

食べていかなければならなかった。

そのことを考えるので精いっぱいだった。


しかし~~こんな展開が待っているなら、

もう少し早くやってくれれば

再就職ももっと楽だったのに。心から思った。

50歳、未経験者の私に

子供を食べさせて学校に行かせ、

家賃を払っていくだけの収入を得られる仕事はない。

水商売だって、こんなオババではもうあかん。


職探しをしながら、計算すると、

フルタイムのパートを必死でするよりも、

その時点では、

いくらか今までのお教室経営の仕事の方が利益が多いことがわかった。


教えてと知人に言われて公民館などで教え始めたことが

たまたま、人が集まって少しばかり収益が得られるようになったところだった。


内職と半分ボランティアのような気持ちだった。

楽しみのための仕事だった。本気で働いてきた人ごめんなさい。

ビジネスを興そう、と本気で始めたわけではない。


そういうつもりの仕事ではなかったのに、私は

この半分趣味のように行っていた仕事を

なんと本気で食べるための仕事にしなければならなくなった。