50代の強制断捨離「したかったわけじゃないんだけど!」

サラリーマンの妻として結婚30年。
半世紀を生きてきて、そろそろ余生を・・・なんて考えていたら、いきなり家も夫も子供もいなくなってしまいました!
あれ?こんな人生想定外!
「もっと若ければ」と思いながらも、おばさん生きていかなくちゃ。いや、生きていかなくてもいいのか?と葛藤しながら、それでもお腹がすくからよく食べる。
よくわからないけど生きています!

アスペルガーの夫と向き合えなかった日々の後悔

こんなことになるまで、

一緒に住んでいる普通の夫婦だったら、

気が付かないわけはない、と思う。


いつからか、私は彼ときちんと話し合うということを

諦めてきたのかもしれない。。


いや、私は彼と話し合うということをしたことがあっただろうか?


そうなんだ。


彼は、話し合いができない人。

あるテーマで議論はできても、

例えば人間関係の話やメンタルな部分の話は全くできない、というか理解ができない。

想像力がなく、自分と違う考えが、理解できないので、

正しいか間違っている、白か黒になってしまう。

だいたい、怒ってしまっていなくなる。


彼の予定した日常生活の中に、前もって私たちを組み込んでおかないと

挨拶さえもしてくれない時もある。まるで見えていないかのように。


何かを相談したくても、する隙がなかった。


子供に対しても、そう。

思春期になると、激しいケンカで、家のものがたくさん壊れた。


でも、悪気や悪意はない。

彼は、彼のペースで生きているだけだった。


本当はいつからか、気づいていた。

もっと早く、このことに向き合っていればよかった。


義母や義妹に聞いた子供の頃からのこと、皆、あてはまる。


彼は、ある日、生活保護をもらう、と言い出した。

そして、しばらく病院に通って、診断書をもらってきた。


「アスペルガー症候群」


そう書いてあった。