50代の強制断捨離「したかったわけじゃないんだけど!」

サラリーマンの妻として結婚30年。
半世紀を生きてきて、そろそろ余生を・・・なんて考えていたら、いきなり家も夫も子供もいなくなってしまいました!
あれ?こんな人生想定外!
「もっと若ければ」と思いながらも、おばさん生きていかなくちゃ。いや、生きていかなくてもいいのか?と葛藤しながら、それでもお腹がすくからよく食べる。
よくわからないけど生きています!

続けられるのか?個人事業

よく聞くことだが

「この人のそばにいると、おいしいことがありそう、楽しいことがありそう」

という人の周りには、人が寄ってくる。


個人の教室経営なんて、まったくの人気商売だ。

そんなんでよく食べている。

人にも言われるけど、自分でも思う。

たまたま、たまたま続いているだけだ。


明日どうなるのかわからない、こんな不安定な仕事

早くやめて、ひとつでも若いうちに、

どこか、お給料をくれて、社会保険制度の整った会社に就職をすべきだと

思いながらも、なかなかふんぎれない。


お金のことももちろんだが、

この仕事が好きだからだ。


この仕事で出会った、たくさんの人たちまで手放したくなかったからだ。



家と家族の断捨離が始まる前、15の定期的なクラスがあった。

そのうち自宅で行っていた10クラスは

新しく借りた隣の駅の古いアパートに7クラス、

隣の駅に通うのは大変というシニアやお子さんのために

もとの町の貸教室に3クラス分けて再スタートをした。


勝手に、それも新築のおしゃれな家から

あまりきれいでない狭いアパートへ急に教室を移転して、。。

じゃあやめようかな、と思われてもムリはない状況だった。



家を売ることにして、泣く泣く娘と家を出た3年前の3月、
教室はちょうど、次年度の更新手続きの月にあたった。


こんな悲惨な精神状態と経済状態

何かがあったことを、たぶん気づいていた人は多かったと思うのだが。

気づかないふりをしてくれたのか。


必死で演技はしていたが、

残念なことに疲労やストレスが顔に出てしまうお年頃だ。

しかし、ほとんどの方が、

「おいしいこと、楽しいこと」のかけらも感じさせないくらい

マイナスオーラの出てしまっていただろう私に、何かを尋ねることはなかった。


ふたをあけてみると、次の年に更新せずに辞めたのは2人だけで

ほとんどの生徒さんが変わりなく更新してくれた。

それも1年分前払いの生徒さんがいつもの年より多かった。


家や財産を失った何もない私のことを、信用してくれるということなのか。

涙が出るほど嬉しかった。


頑張らなくていけないと思った。