50代の強制断捨離「したかったわけじゃないんだけど!」

サラリーマンの妻として結婚30年。
半世紀を生きてきて、そろそろ余生を・・・なんて考えていたら、いきなり家も夫も子供もいなくなってしまいました!
あれ?こんな人生想定外!
「もっと若ければ」と思いながらも、おばさん生きていかなくちゃ。いや、生きていかなくてもいいのか?と葛藤しながら、それでもお腹がすくからよく食べる。
よくわからないけど生きています!

アスペルガーの夫と向き合えなかった日々の後悔

こんなことになるまで、

一緒に住んでいる普通の夫婦だったら、

気が付かないわけはない、と思う。


いつからか、私は彼ときちんと話し合うということを

諦めてきたのかもしれない。。


いや、私は彼と話し合うということをしたことがあっただろうか?


そうなんだ。


彼は、話し合いができない人。

あるテーマで議論はできても、

例えば人間関係の話やメンタルな部分の話は全くできない、というか理解ができない。

想像力がなく、自分と違う考えが、理解できないので、

正しいか間違っている、白か黒になってしまう。

だいたい、怒ってしまっていなくなる。


彼の予定した日常生活の中に、前もって私たちを組み込んでおかないと

挨拶さえもしてくれない時もある。まるで見えていないかのように。


何かを相談したくても、する隙がなかった。


子供に対しても、そう。

思春期になると、激しいケンカで、家のものがたくさん壊れた。


でも、悪気や悪意はない。

彼は、彼のペースで生きているだけだった。


本当はいつからか、気づいていた。

もっと早く、このことに向き合っていればよかった。


義母や義妹に聞いた子供の頃からのこと、皆、あてはまる。


彼は、ある日、生活保護をもらう、と言い出した。

そして、しばらく病院に通って、診断書をもらってきた。


「アスペルガー症候群」


そう書いてあった。

あり得ない相談

「俺はもう無理」

「なので、これから生活費とローンはお前が払ってくれ」


いつもあんなに強気でいばっていた夫が

情けなくうなだれて、そう言いました。


ローンはあと30年、月々26万

調子に乗って建てた家はやたらと光熱費・維持費がかかります。

固定資産税、高いです。


娘はまだ高校生。


確かに私は、多少の仕事はしていました。

家の一部屋を使って、

絵を教えながら、イラストを描いたりしていました。


が、それもよくある、お気楽主婦のおこづかい稼ぎ。

うまくはいっていましたが、

家計を支えるような仕事ではありません。


「そんな、無理とか言われても・・・!」


「私だって、そんなこと・・・」


これは夢だと思いました。

お金がない?

何を言っているのか、最初はわかりませんでした。


早期退職金は4000 ~5000万くらいはあったと聞いていました。


今までの貯金も株も、ほとんどすべて彼に任せてありました。


「とにかく、ない」


「今、いくら残っているの?」


「500万くらい」


「収入は?」


「去年から株取引以外の収入はない」


「◎◎さんとの仕事は?」


「とっくにやめた」


「次の仕事は探していたのでしょう?」


「全然仕事がない、採用されない」


「はぁ?」


彼はやっとわかったのかもしれません。

大会社という後ろ盾を失った50間近の自分を

雇ってくれる会社などないことを。


そういうの、よくTVでやってるじゃないの。

まさかあなたは

そういう、勘違いバカ男だったわけなんですか。。。